станция Китагути

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    Вздохи Харухи Судзумии IV

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    Вздохи Харухи Судзумии IV Empty Вздохи Харухи Судзумии IV

    Сообщение  Редактор Ср Июл 15, 2015 11:37 pm

    статья

    The Sighs of Suzumiya Haruhi IV
    涼宮ハルヒの溜息 IV
    Suzumiya haruhi no tameiki IV
    тринадцатая серия второго сезона и двадцать третья серия "нового сезона".
    Дата выхода на экран - 3 сентября 2009 г.
    В оригинале: второй том, точнее: четвертая и начало пятой главы.
    Продолжаются съемки фильма. Связности в нем не прибавляется, а приказы Харухи становятся все более абсурдными и Кёну начинает казаться, что ей просто хочется помучить Микуру.



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    Сообщение  Редактор Ср Июл 15, 2015 11:38 pm

    статья

    Вздохи Харухи Судзумии IV 5575773
    Серии это арки начинаются прямо с того места, где оборываются предыдущие.

    Вздохи Харухи Судзумии IV 5635164
    В этом эпизоде пропущен опенинг.

    Вздохи Харухи Судзумии IV 5605471
    Несмотря на то, что Харухи сказала Кёну снять момент, когда Нагато во второй раз набрасывается на Асахину-сан, добавив, что «как-нибудь протолкнем», в финальной версии фильма эта сцена не появляется.

    Вздохи Харухи Судзумии IV 5587039
    В этом эпизоде впервые показан дом семьи Цуруя и здесь же впервые появляются сведения об их состоятельности. Которые, кстати, полностью подтверждаются в ранобе, в частности в рассказе "Синдром снежных гор" и седьмом томе ("Интриги Харухи Судзумии").

    Вздохи Харухи Судзумии IV 5582943
    Сцена с поцелуем, показанная в этом эпизоде, отличается от той, что была в "Приключениях Микуру Асахины", нулевом эпизоде первого сезона. Там Асахина-сан не просыпается и Коидзуми прерывает появление Нагато в окне.

    Вздохи Харухи Судзумии IV 5631070
    Когда Кён заходит в клубную команту, чтобы извиниться перед Харухи, он видит, что та собирает волосы в хвостик, но быстро распускает их, как только он открывает дверь. Это явная и многозначительная отсылка к концу арки «Меланхолия Харухи Судзумии», где Кён признался, что ему очень нравится когда она собирает волосы в хвостик.
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    Сообщение  Редактор Сб Янв 29, 2022 9:29 am

    ハルヒ)アハハ…
    (キョン)んっああ…
    はあ…
    (ハルヒ)到着!
    (キョン)うん?
    これはつまり“入るな”ってことじゃねえか?
    小学生でもこんなところを撮影場所には選ばないぜ
    よほどのアホを除いてな
    (ハルヒ)何してんの?(キョン)うん?
    (ハルヒ)さっさと乗り越えなさいよ
    (キョン)こいつがよほどのアホであることを忘れていた
    (ハルヒ)みくるちゃんも早く(みくる)えっ?
    (鶴屋(つるや))アハハッ
    (古泉(こいずみ))乗り越えるにはちょっとこの柵は背が高いですね
    そう思いませんか?
    (キョン)うん?
    (キョン)うわっ!
    (国木田(くにきだ))へえ古くなっていたんだね
    (谷口(たにぐち))ここでカッパ役でもやれってか?
    (鶴屋)昔はこの池柵なんかなくてさ
    よくはまったよ
    (キョン)みんなおおらかな性格で助かる
    このシーンはね
    いよいよミクルが窮地に立たされているところなわけ
    青目ビームはユキに封じられちゃったのよ
    うんいい感じだわ
    (ハルヒ)あんたこれ持ってて(谷口)はあ?
    (ハルヒ)みくるちゃん準備はいいわね?
    (みくる)はい…(ハルヒ)声が小さい!
    (みくる)はい!(キョン)お気持ち察します
    (ハルヒ)じゃあいくわよよ~いアクション!
    (みくる)ここ…こけっこんなことではあたしはめげないのです!
    悪い宇宙人のユキさん!
    し…神妙に地球から…
    立ち去りなさ~い!(ハルヒ)カット~!
    (長門(ながと))彼には貴重な価値があるのだ
    その一環としてまず地球を侵略する
    (ハルヒ)カ~ット!
    (みくる)そっそんなことはさせないのですこの命に代えてでも!
    (ハルヒ)カ~ット!
    (みくる)はあ~
    (ハルヒ)だんだん気分が出てきたじゃないその調子よ!
    それからみくるちゃんちょっとこっち来て
    (みくる)はい?
    (キョン)さてご近所のウワサのネタになる前に
    さっさと引き揚げられるといいんだが…
    最近のビデオってこんなん?ふ~ん
    これにみくるのコッパな映像がいっぱいなの?
    ウフフ…アハハ…
    (キョン)笑いごっちゃないこの精神的ダメージが高じて
    朝比奈(あさひな)さんが登校拒否にでもなったらどうするんです
    (ハルヒ)お待たせ本格的なのはこれからよ
    ほら見なさい!
    (キョン)おいおい!これはなんて悪夢だ
    また昨日のあれを繰り返そうってのか?
    さあみくるちゃんそのミラクルミクルアイRから
    なんでもいいわ
    不思議なものを出して攻撃しなさい!
    (キョン)あっ!(みくる)うわ~!
    (みくる)な…長門さん!ひゃ~!
    (ハルヒ)ちょっと有希(ゆき)!
    あなた魔法使いなのよ!
    こんなとこでプロレスしても…
    まあこれでもいいか
    売りになりそうね
    キョンちゃんと撮って!
    せっかくの有希のアイデアなんだから!
    (キョン)アイデアじゃないって!
    し…しかしこれはきわどい
    いや決してそんなものを撮るつもりじゃ…
    目標をセンターに入れて録画スイッチ…いやダメだって!
    いやダメダメ…(発射音)
    (一同)うん?
    (キョン)あっ(みくる)うう…
    地球から立ち去りなさ~い!
    あ~またコンタクトなくしちゃった
    うかつレーザーは拡散し
    無害化するように設定した
    今度は超振動性分子カッター
    (みくる・キョン)あっ!
    モノフィラメントみたいなものですね
    あの今度はあたしに何をその…注入したんですか?
    次元振動周期を位相変換し
    重力波に置き換える作用を持つ力場を
    体表面に発生させた
    なるほど
    ひとまずはそれで対処したわけですね
    (キョン)さっぱり分からん
    フェンスの件は老朽化ということで
    皆さん納得しているようですし
    何より大事に至らなくて幸いでした
    しかしどうするよこのまま撮影を続けたら
    なんだか惨事を生むような気がするぞ
    ただ中止するのもままなりませんね
    我々が強引に撮影を拒否すると涼宮(すずみや)さんはどうなります?
    さあな
    もちろん暴れだすでしょう
    少なくとも閉鎖空間の神人(しんじん)は
    恐らく涼宮さんは今の状況が楽しくてしかたがないのですよ
    まさに神のように振る舞えますからね
    涼宮さんは映画という媒体を利用して
    一つの世界を再構築しようとしているのです
    (キョン)つくづく自己中なヤツだ
    もちろん涼宮さんにそんな自覚はないでしょう
    あくまでフィクションの世界を作っているつもりです
    ただその熱中のあまり
    無意識に現実世界に影響を及ぼしているのだと考えられます
    (キョン)あくまでフィクション
    どっちにしてもバッドエンドかよ
    それでもどちらかを選ばないといけないのだとしたら
    僕は続行を選びますね
    朝比奈さんがスーパーウーマンになっちまってもか?
    今回のことは神人に比べると小規模です
    世界がゼロからやり直しになることに比べたら
    単発的な異常現象をなんとかするほうが
    簡単なような気がしませんか?
    はあ~
    どう考えてもどっちもどっちだ
    ハルヒを後ろからぶん殴って
    文化祭が終わるまで気絶させておくってのはどうだ?
    恐れ多いことです
    あなたが全責任を負ってくれるのならば
    止めはしませんが
    ううっん…
    ん~俺の双肩に世界は重すぎるな
    (みくる)あっ…あたしなら大丈夫です
    なんとか乗り切ってみせますから
    (キョン)あっ…
    献身的精神痛み入ります
    (ハルヒ)あなたたちの役はこれよ
    つまりねミクルは正義の味方だから
    一般人には手を出せないわけ
    ユキはそこを突いて
    一般人を魔法で操作して襲わせるの
    で…ミクルは抵抗できずにボロボロになっちゃうのよ
    ウフフ…みくるはボロボロか
    手始めにみくるちゃんを池にたたき込みなさい!
    え~っ!
    (谷口)おいおいこの池にかよ(鶴屋)ハハハハ…
    (谷口)ぬるいかもしれんがもう秋だぜ
    水だってお世辞にもキレイとは言えねえが…
    すっすっ涼宮さんせめて温水プールとか…
    確かに過酷な撮影よね
    でもねみくるちゃん目指すリアリズムのためには
    どうしても今この犠牲を払わなければいけないのよ
    それにこれはみくるちゃんが乗り越えないといけない―
    壁でもあるのよ
    女優として大きくステップアップするチャンスなのよ
    分かった?
    さあ準備して!
    おい!
    うっ…
    ああ…ああ…
    あっ…あっ…
    あ…あの…
    あたしやります!
    みくるちゃんいい!
    それでこそあたしの選んだ団員よ!
    (鶴屋)ハハハ…ハハハ…(みくる)うう~
    (キョン)朝比奈さん…
    (ハルヒ)せ~のはい!(谷口)うわ~!
    (溺れる音)
    (キョン)南無三!(古泉)どうしました?
    (古泉)つかまってください!
    うっ…
    (せき込み)
    (キョン)まったく…ムダなものは露天商を開けるくらいあるくせに
    タオル一枚の用意もないとはどういうこった?
    (ハルヒ)うん出会いのシーンとしてはまあまあね
    イツキとミクルのぎこちない感じがよく出てる
    (キョン)そうか?俺にはふだんどおりの古泉にしか見えなかったが…
    次は第2段階ねミクルを救い出したイツキが
    彼女を自宅にかくまうシーンを撮るわよ
    …ってお前!それじゃ全然つながらないぞ!
    長門や谷口たちはどうなったんだ?
    いくらなんでも描写なしじゃ観客は納得しないぜ
    うるさいわね
    そんなの撮らなくてもちゃんと見てる人には伝わるの!
    (キョン)この野郎!
    ただ朝比奈さんを池に突き落としたかっただけか!
    あのさあたしの家がすぐ近くなんだけどさ
    みくるが風邪ひきそうだから着替えさせてやってもいいかな?
    ちょうどいいわ鶴(つる)ちゃんの部屋を貸してくんない?
    そこでイツキとミクルが仲よくしてるところを撮るの
    うんいいよ使って使って
    えっと僕たちは?
    あんたたちはもう帰っていいわ
    (谷口・国木田)えっ?(キョン)よかったなお役御免で
    (キョン)お前らハルヒ的には
    使用済みBB弾くらいの価値しかないみたいだぞ
    でもそれは結構幸せなことなんだぜ
    (鶴屋)は~いこれあたしんち(キョン)デカい!
    (キョン)どんな悪いことをすればこんな家に住めるんだ?
    (鶴屋)は~いこれあたしの部屋
    みくるがお風呂上がるまでここで待ってて
    (キョン)なんか俺の部屋が猫用の寝室に思えるね
    (ハルヒ)いい部屋ねロケーションはバッチリだわ
    そうだ鶴ちゃんちょっと思いついたんだけど…
    うん?
    フフッ!アハハ…ハハハハ…
    (キョン)うん?
    (鶴屋)みんなお待たせ~!
    (ハルヒ)サンキュー!
    (みくる)ごめんなさい遅くなりました
    (鶴屋)どうぞ~
    (キョン)ああっ
    俺は今猛烈に理性を試されている!
    朝比奈さんその姿は犯罪です!
    は~いこれ飲んじゃって
    (キョン)どうも
    ありがとうございます
    (キョン)飲んでるさまがまたリビドー直撃です!
    早速始めるわよ!
    (キョン)…ってことで撮影開始
    まず気絶したフリの朝比奈さんを
    お姫様だっこして部屋に入ってくる古泉は
    なぜかもう敷かれている布団に朝比奈さんを横たえ
    布団をかぶせる
    みくるちゃんそろそろ起きて
    うっ…う~ん
    (古泉)気が付きましたか?
    はいええっとここは?
    (古泉)僕の部屋です
    ありがとうございます
    (キョン)やけに色っぽいがこれは演技なのか?
    (ハルヒ)2人もっと顔を近づけて!
    みくるちゃん目を閉じて
    古泉君肩に手を回して
    もういいから押し倒してキスしちゃって~!
    (キョン)キ…
    ううっ…
    くっ…
    待てこら!
    いろいろはしょりすぎだぞ
    …ってかなんでこんなシーンがある?
    なんだこれは?
    ぬれ場よぬれ場
    時間またぎにはこういうのを入れておくもんよ
    アホか!
    夜9時から始まる2時間ドラマか!
    古泉も何乗り気な顔してやがんだ!
    こんなものが上映されたら次の日からお前のゲタ箱には
    100単位で呪詛(じゅそ)の手紙が舞い込むぞ!
    俺だって送る!
    (鶴屋)ハハハハ…みくるおかし…
    (キョン)おかしくいないと言いたいところだが
    確かにおかしい
    目が潤みっぱなしでほおも染めっぱなしだし
    おまけに古泉にされるがままになってる
    ハッ面白くない!
    古泉君あたしなんか頭重いのれす…
    (キョン)まったくどっかで薬でも盛られたんじゃ…
    あっ!
    エヘッあっ…
    ごめんみくるのジュースに甘酒混ぜといたの
    そしたら演技に幅が出るかもって言われてさ
    そんなもん黙って混入するな!
    いいじゃん今のみくるちゃんすごく色っぽいわよ
    いいからキスしなさい!もちろんマウストゥマウスで!
    やめろ古泉!
    監督僕には荷が重すぎますよ
    それに朝比奈さんはもう限界のようです
    あたしなら大丈夫れすよ…
    はあ~しょうがないわね
    (みくる)あっ…
    もう甘酒くらいでそんなに酔っ払ってどうするの?
    (キョン)飲ませたのはお前だろうが!
    ほらしゃきっとしなさい
    あっ!
    そんなリアクションじゃダメよ
    こうして頭をたたかれたら
    背筋をピーンと伸ばすくらいのことはしないと
    じゃあもう一度練習
    (頭をたたく音)(キョン)うう…
    くっ…
    ひっ!
    (キョン)やめろ
    何が練習だ!
    それを映画のどこに使おうってんだ!
    何よ止めないでよ
    どこに使うかなんていちいちあんたに言う必要はないわ
    どうせ何も考えてないんだろうが
    適当なこと言ってんじゃねえよ
    何決めつけてんのよ
    映画の中身を知らないくせに勝手なこと言うんじゃないわよ!
    お前こそ勝手なこと言って
    朝比奈さんをたたいてるだけだろうが!
    そんな権利お前にはねえ!
    うるさいわね!あんたに何が分かるっていうのよ!
    これもあたしの映画にとっては大事な約束事の一つなの!
    誰との約束だそれは?つまらん!
    朝比奈さんはお前のオモチャじゃねえぞ!
    あたしが決めたの!
    みくるちゃんはあたしのオモチャなの!
    くっ!
    ハッ!
    あっ…
    あっ…
    うっ…
    あっ…
    (ハルヒ)なっ…何よ!何が気に入らないっていうのよ!
    あんたは言われたことしてればいいの!
    あたしは団長で!監督で…
    とにかく反抗は許さないから!
    くっ…うう…
    離せ古泉!動物でも人間でも
    言って聞かないヤツは殴ってでもしつけてやるべきなんだ!
    でないとこいつは
    一生誰からも避けられるようなアホになっちまうんだ!
    (みくる)やめてくらさ~い!(キョン)うっ…
    ケンカはダメなのれすでないと…
    ああこれ禁則でしたあ~
    (鶴屋)キョン君ごめん調子に乗りすぎたよ
    みくるのことはご心配なく
    後で送るか泊めてくから
    あなたはもっと冷静な人だと思っていましたが…
    (キョン)俺もそのつもりだったさ
    閉鎖空間は出ていないようです
    涼宮さんの無意識は自制してくれたようですね
    (キョン)よかったな出番が減って
    (古泉)ところでこれから
    つきあってもらいたいところがあるのですが
    イヤだと言ったら?
    (古泉)お時間は取らせませんよ
    (古泉)涼宮さんの昨日の言葉を覚えていますか?
    (キョン)あんな妄言の数々をいちいち覚えてられるか
    (古泉)これを見れば思い出しますよ
    今朝にはもうこの状態だったそうです
    誰かにペンキでも塗られたのか?
    これらの羽は間違いなく彼らの自毛ですよ
    昨日の銃撃がよほど恐怖だったんだな
    仮にそうだったとして本当にこうなると思いますか?
    (キョン)フンッ分かってるさ
    (ハルヒ)できれば全部白いハトにしたいんだけど
    この際どんな色でも目をつむるわ
    (キョン)つむってねえじゃねえか
    僕はこう考えます
    涼宮さんは誰かから神のごとき力を与えられた―
    特殊な人間であると
    現実として涼宮さんもこの世界の一部であることが
    その傍証になると思います
    やぶから棒になんだ?
    それにお前
    以前“ハルヒは神だ”とか言わなかったか?
    はてそうでしたか?
    (キョン)ふざけんな!
    冗談ですよ
    涼宮さんは世界を構築する者であり同時に破壊する者でもあります
    もしかしたら我々のこの現実は失敗作なのかもしれない
    その失敗した世界を修正する使命を持った者が
    涼宮ハルヒという存在なのかもしれない
    (キョン)言ってろ!
    (古泉)となれば間違っているのは
    今まで涼宮さんが行使してきた力の痕跡を
    ことごとくなかったことにしてきた我々かもしれません
    (キョン)フンッそれがどうした?
    (古泉)問題は間違った側にいる我々です
    世界が涼宮さんによって正しい形に再構築された時
    我々は果たして
    その世界の一部になることができるでしょうか?
    それともバグとして排除されてしまうのでしょうか?
    (キョン)知らん
    ただ僕は今のこの世界が割と好きなんです
    はるか昔から今に至るまで
    たくさんの人間が積み上げてきた―
    もろもろの上に成り立っているこの世界の形を崩したくないのです
    だからこそ僕たちは涼宮さんをなんとかしようとしているのです
    この世界にそれほどの価値があるのかね?
    おや?あなたもそう思ったからこそ
    閉鎖空間から戻ってきたと考えていたのですが
    違いましたか?
    フンッ
    さあどうだったかな?
    柄にもないことを言ってしまいましたね
    まるで自分たちが
    世界を守っているとでもいうような言いぐさでした
    失礼を
    (古泉)どうも今の涼宮さんはイライラすることより
    しょんぼりすることに忙しいようです
    (キョン)ほうなんでかな?
    (古泉)分かっておられるはずですが…なら説明しましょう
    涼宮さんはあなただけは何があろうと
    自分の味方をすると思っていたのです
    いろいろ文句をつけつつも
    あなただけは許してくれるだろうとね
    (キョン)あいつを許せるのはとうに殉教した聖人くらいだ
    (古泉)涼宮さんに元気を出すように言ってもらえませんかね?
    このまま気持ちが沈み続けると閉鎖空間とは別の
    もっとひどい事態が起こりそうなので
    ネガティブな涼宮さんが
    世界に対してどのように干渉するのか
    想像もつきませんし
    (キョン)だからあいつを慰めろってのか?
    (古泉)元のさやに戻ってくれればいいんです
    (キョン)元も何も俺はそんなさやに納まっていたことなんてないぞ
    (古泉)はて…
    あなたの頭も冷えた頃合いだと思っていたのですが
    見込み違いでしたか
    (キョン)昨日俺がカッカきちまったのは
    朝比奈さんへの暴虐を見かねた俺の善良なる心がそうさせた
    …とも限らない
    カルシウムが不足してただけなのかもな
    昨日の晩牛乳1リットルほど飲んで寝て起きたら
    不思議とおさまってたからな
    プラシーボ効果かもしれないが…
    (谷口)何が映画だ行って損した
    (国木田)まあまあ
    彼ホントはもっと涼宮さんたちと遊びたかったんだよ
    他の予定をキャンセルまでしてね
    言うなバカ!
    とにかくだ俺はもうあんなくだらないことには
    一切関わらんからな!
    映画だと?フンッ
    どうせゴミみたいなもんになる決まってるぜ
    お前にだけは言われたくないぜ
    (キョン)そんなことは言われなくても想像がついてる
    しかしだそれをお前に言われるのは腹が立つ
    少なくともハルヒは文化祭に向けて行動を起こしてる
    関わろうとしてる
    対してお前はどうだ?
    どんなにくだらんものでもここで文句言ってるお前より
    作ってるハルヒのほうがはるかにマシだ!
    まったくムシャクシャするぜ!
    さてムシャクシャするのはなんでかな?
    俺にもついに
    映画に懸ける情熱なんてものができちまったのか?
    どうしたのさキョン?
    涼宮さんも機嫌悪そうだしなんかあったの?
    (谷口)痴話ゲンカじゃねえの
    フンッ
    (キョン)ああそうか俺もハルヒの言うがままにへいこらしては
    ブツブツ言ってるだけだ
    俺がムシャクシャするのはつまり
    谷口の言ったことに腹を立ててる俺自身も
    谷口と何も変わらんことに…
    (キョン)クソ!
    (キョン)谷口のゲロハゲ野郎!
    お前のせいで変なことに気付いちまったじゃねえか
    クソ!
    後で後悔しそうなことをしたくなってきたじゃねえか
    クソ!クソ!
    あっ!
    おいハルヒ
    何よ?
    この映画は絶対成功させよう
    当然よ
    あたしが監督するんだからね成功は約束されてるの
    あんたに言われるまでもないわよ
    (キョン)なんちゅう単純さだ
    まあ元気のないハルヒなんて不気味なものを見るくらいなら
    (キョン)このほうがマシだ(ハルヒ)いっくわよ~!
    もう少し他に言いようはなかったのですか?
    すまん
    元に戻ったというより更にパワフルになってますよ
    すまん
    これでは隠しようがありませんね
    なんて都合がいいのかしら!桜の画が欲しいなって思ってたのよ
    すばらしいタイミングの異常気象ね
    はい!そこで決めポーズ!
    えっ?え~?
    おっそうだ!猫を捕まえましょう
    猫?
    魔女には使い魔がいるのよ猫が一番しっくりくるわ
    どっかに黒い猫落ちてない?
    長門の初期設定は悪い宇宙人じゃなかったのか?
    いいから猫よ!
    あたしのイメージではそうなってるのよ
    ねえ有希野良猫でいいから
    どこか集まってるような場所知らない?
    ♪~
    ~♪

      Текущее время Чт Май 02, 2024 9:08 am